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ドール関連のブログです。 現在TinyFairy("Tommy"&"Robin")と幼SD("カノン"&"リン")、SDGr夢天使 ウナ Sweet Dream Ver.&SD(F-35&リーゼロッテ2nd)とLUTSのBLANCHET(Junior Delf Body BOY Type)とSenior Delf 2009 SUMMER EVENT Headと恋月姫フィギュア2体がおります。 ドールアイのみの写真や、ウィッグをつけていないドールの写真などありますので、苦手な方は気をつけてください。 放置気味になるかと思いますが、興味のある方は覗いてみてください。   
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ガラスだまは旅を続けながら、自分の手作りの宝石箱に入ってくれた宝石たちを眺めました。

だいぶ増えた宝石箱の宝石を満足げに眺めて、ふと視線を上げるとある宝石が目に入りました。

その薄緑の綺麗な宝石は、おろおろと辺りを彷徨っていました。

ガラスだまは不思議に思い、その宝石に声をかけます。

「どうしたの?」

その言葉に、はっ、と振り返った宝石は、ガラスだまの様子をうかがいつつ、こう言いました。

「探し物を……しているのです」

どこか不安げにおどおどとしつつ、それでもガラスだまに続けて言います。

「大切な大切な、私の……」

そう言いさした時、宝石はガラスだまの持っている宝石箱に気がつきます。

それを見た宝石は慌てて、

「あの!その宝石箱の中身を見せてはいただけませんか!?」

いきなり勢いを増した宝石の言葉に、今度はガラスだまがビックリしつつ、

「もちろんいいよ」

そう言って大切な宝石箱を開けて、宝石の目の前に差し出しました。

その宝石は、食い入るように宝石箱の宝石をひとつひとつ見つめ……しかし、

「ありがとうございました」

そう言って溜息をつきました。

その様子から、探し物が見つからなかったのが、ガラスだまにも見てとれました。

薄緑の宝石は、またおどおどと不安げに辺りを見回し始めます。

ガラスだまもどうしてよいのやら……と、悩んだ末に、その宝石に声をかけました。

「君は探し物をしているんだよね?」

その言葉に、薄緑の宝石はこくりとうなずきます。

「僕も宝石を探しながら旅をしているんだ。
 よかったらこの宝石箱に入って、一緒に探し物を探そうよ」

そう言われた薄緑の宝石は、ビックリしたような顔をします。

そして辺りを見回し、自分の探し物がこの辺りにはない事を確認し、それでも悩んだ末に……

「よろしくお願いします」

そう言って、ガラスだまの宝石箱の中に納まりました。


妙な縁もあるものだ、とガラスだまは思いつつ、宝石箱に収まったその薄緑の宝石を見つめます。

しかしその宝石は、見れば見るほど美しい宝石でした。

ひょんなことから手に入ったその宝石……しかしまたひとつ増えた自分の宝物を、ガラスだまは大切に大切に抱えるのでした。


でも……その宝石との出会いから、ガラスだまは何か奇妙な予感がするようになります。

もしかしたらこの先、とても素敵な事が起こるのではないか、というような、奇妙な予感が……。



 

< おめでとう、葡萄石。 ありがとう、葡萄石。 >
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ある日、がらすだまは海辺を歩いておりました。

寄せては返す青い海の波打ち際……そこにつやりと光る、白い物を見つけました。

真っ白というよりは、少しだけ淡い桃色を含んだ様な、艶艶と輝くその宝石。

がらすだまは一瞬で心を奪われました。

しかしがらすだまは迷います。

まだまだ続く海岸線……この先を歩いて行けば、もっと素敵な出会いがあるかもしれない、と。

そう思い、がらすだまは迷いながらもその場を離れ、先に歩き出しました。

しかし、いくら先に進んでも、頭に浮かぶのは先程の白い艶やかな宝石。

その内にがらすだまは不安になってきました。

あの宝石がいたのは、波が打ち寄せる波打ち際。
もしかしたら、波にさらわれて、海にかえってしまうのではないか、と。

そう思い付くと、がらすだまは居ても立ってもいられず、先程の場所まで、全力で走って戻りました。

その宝石のいたと頃まで戻ってみると、白い宝石は波をかぶりながらも、まだ砂浜でつやつやと輝いておりました。

がらすだまは慌てて駆け寄り、その宝石に声を掛けます。

「ぼっ、僕の宝石箱に入ってください!」

息を切らしながら、大声でそう声を掛けられた白い宝石は驚きに目を見張ります。

そしてその後、差し出された不格好な宝石箱をじっと見つめ、次にがらすだまをじっと見つめます。

そして名残惜しげに青い海をしばらく見つめ、最後にもう一度がらすだまの目をじっと見つめました。

がらすだまはドキドキしながら、白い宝石を見つめ返します。

すると白い宝石は、青い海を振り返る事なく、静かに宝石箱に入りました。

がらすだまは喜びに打ち震え、ひとつ、新たな宝物が増えた宝石箱を、抱き締めたのでした。




< おめでとう、花珠。 ありがとう、花珠。 >
ガラスだまには憧れの宝石がありました。
 
ずっとずっと探し続けて、求め続けて、それでも手に入れることは難しいだろうと思われる、高嶺の花のその宝石。
 
ガラスだまの元にあるのは、その宝石の写真のみ。
 
毎日飽かずに眺めては溜息をおとします。
 
……もしもこの宝石が手に入ったなら、と。
 

ある時、思わぬ事にその宝石と出会う機会を得ます。

しかし視界に入るその宝石を食い入るように見つつ、ガラスだまは悩みます。
 
果たしてその宝石を手にするだけの値が、自分にはあるのだろうか、と。
 
ガラスだまの手には、手作りの不恰好な宝石箱。

どう考えても、あの宝石にこの宝石箱は不釣合いです。

声をかけても断られるのが関の山。

でも……と悩むうちに、その宝石が視界から消えそうになります。

「待って!!!」
 
……と、ガラスだまは思わず声を張り上げていました。

その宝石はガラスだまの声に振り返ります。

声をかけたほうのガラスだまは、どうしてよいのか分からず、ただあたふたとするばかり。
 
その宝石はガラスだまのほうに歩み寄ってきました。
 
ガラスだまはどうしてよいか分からず、もうやぶれかぶれで自分の手の中にある宝石箱をさしだし、
 
「ぼ、僕の宝石箱に入ってもらえませんか!?」
 
そう勢いよく尋ねました。
 
ダメだろう……ガラスだまはそう思っていました。
 
この宝石に出会えたチャンスに声をかけられた、それだけで満足しよう、とガラスだまが覚悟を決めていると……。
 
その宝石はガラスだまの差し出す宝石箱を見て、ふっと微笑みます。
 
不器用ながら必死に思いをこめて作った宝石箱……その宝石は宝石箱から、ガラスだまの必死の思いを感じ取ったようです。

その宝石は、清廉な笑みをガラスだまに見せると、スッと宝石箱の中に入っていきました。

ガラスだまは信じられない心地でその様子を見ていました。
 
しばらく呆然とした後、宝石箱を覗き込むと、憧れていた、とろけるような色合いの宝石が、宝石箱の中に納まっていました。
 
何度も目をこすって宝石箱を見直して、やっとやっとガラスだまは実感します。
 
……ああ、僕はついに憧れの宝石を手に入れることが出来たのだ……と。
 
待ち続ければ……願い続ければ、ひょんな偶然から、願いが叶う事もあるのだと。
 
喜びを噛み締めながら、ガラスだまはそう思ったのでした。



< おめでとう、翡翠。 ありがとう、翡翠。 >
ガラスだまは旅を続けながら、ふとある日のことを思い出していました。

青い宝石を捜し歩いていたあの時すれ違った、可愛い可愛いあめ色の宝石。

当時は青い宝石に夢中で声をかけることなど出来なかったけれど、今思えば、とてもとても可愛かったのです。

今更後悔しても遅いけど……そうガラスだまは思います。

でもいつか……いつかまたあの宝石に出会えたならば、絶対に声をかけるんだ!と、詮無い願いと思いつつも、ガラスだまは決意をしておりました。

しかし……その時は唐突にやってきました。

旅を続けていたガラスだまの前に、いつか見たあの宝石がひょっこりと現れたのです。

ガラスだまは急いで駆け出し、そのあめ色の宝石に向かって勢い良く声をかけます。

「ねえ君!僕の宝石箱に入ってくれない!?」

あめ色の宝石は、自分にぶつからんばかりに駆け寄り、息も切れ切れにそう言ったガラスだまを見て、驚いた顔をします。

ガラスだまの手には、手作りの不恰好な宝石箱。

あめ色の宝石は中を覗き込むと、嬉しそうに微笑みます。

どうやら箱の出来不出来よりも、中に入っている宝石たちに興味を示したようです。

そしてあめ色の宝石は、ガラスだまに向かって頷いてみせると、ゆったりと宝石箱の中に入りました。

ガラスだまは息を整え、改めて自分の宝石箱の中を覗き込みます。

そこには間違いなく、あの日見たあめ色の宝石が入っておりました。

それを見て、ガラスだまは嬉しそうに笑います。

そして、あきらめずにいてよかった、と心底思ったのでした。




< おめでとう、琥珀。 ありがとう、琥珀。 >
―青い宝石が欲しい!―

様々な宝石を目にする中、ガラスだまは、そう思うようになりました。
青い宝石といっても、色々あります。

ガラスだまは、いろいろ探し回り、青い宝石の鉱脈を見つけました。

その青い宝石の鉱脈で見つける青い宝石のうち、ひとつを宝石箱に入れようと心に決めます。

青い宝石の鉱脈へ行っては、この子がいいか、あの子がいいか、と悩みます。

ある日、いつものように青い宝石の鉱脈へ行き、ふと、いつもの場所と違った場所に向かってみました。

すると、そこで運命の出会いをするのです。

崖の上に、ひときわ輝く青い宝石を見つけました。

しかし崖の上まで行くのは至難の業。

ガラスだまは悩みました。

ガラスだまは運動が苦手で、崖を上るのは、ガラスだまにとっては、とても危険な事なのです。

それに、ここから見ると綺麗だけれど、一生懸命崖を上って、近くで見てみたら好みの宝石ではないかもしれない。

ガラスだまは崖の下でしばし考えます。

楽に手に入る、好みの青い宝石。

崖の上の、なかなか得がたいと思われる、青い宝石。

ガラスだまは悩みに悩み、けれども意を決し、崖を上ってみる事にしました。

必死で崖を登り続け、やっとその青い宝石の元にたどり着きました。

目にした宝石は……今まで見たどの青い宝石よりも、輝いて、綺麗な宝石でした。

息を切らせながら、ガラスだまはその青い宝石に声をかけます。

「ねえ、君。僕の宝石箱に入ってくれない?」

そういってガラスだまは、手作りの不恰好な宝石箱を差し出します。

青い宝石は、その宝石箱をみて、ふわり、と微笑みました。

どうやら不恰好なりにガラスだまが必死で作った事、そしてその手作りのあたたかみを気に入ったようです。

青い宝石はガラスだまに、にっこりと微笑むと、すぐに宝石箱に入りました。

ガラスだまは喜び、いそいそと崖を下り、改めて宝石箱の中の青い宝石を眺めます。

やはり綺麗で、とても得がたい宝石。

ガラスだまはうっとりと青い宝石を眺めながら思うのです。

どんなに苦手でも、頑張った分、喜びは積もるものだ、と。




< おめでとう、瑠璃。 ありがとう、瑠璃。 >

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